埼玉新聞

 

おかしい…2回に分け電子マネー購入 セブンイレブン店員が声掛け、詐欺被害防ぐ 埼玉・武南署が感謝状

  • 感謝状を受けた斎藤太樹さん(後列左)ら=25日、武南署

 武南署は25日、特殊詐欺被害を防いだとして、コンビニの「セブンイレブン鳩ケ谷坂下3丁目店」と、井村裕美さん(46)と藤田花甫さん(30)ら2店員に感謝状を贈った。

 同署によると、6日午後2時15分ころ、10万円相当の電子マネーを購入した60代の男性が「支払いを催促する電話があった」などと話したことから井村さんらは詐欺被害の可能性があると判断して110番し、同署員が駆け付けて詐欺被害を未然に防いだ。

 井村さんらは「男性が電子マネーを5万円ずつ2回に分けて買ったのを見ておかしいと思って、男性に『どうしたんですか』と声を掛けた」と話した。

 江田浩之署長は「おかしいな、と気付く感性と、声を掛ける勇気。それを支えたのが正しい心ですね」と感謝の言葉を述べた。斎藤太樹さん(42)ら店主夫妻は「井村さんたち2人を日頃から頼りにしています」と語った。

ツイート シェア シェア