埼玉新聞

 

<新型コロナ>酸素ステーション、1日から運用 埼玉県内1カ所目、上尾に設置 医師ら24時間体制で常駐

  • 1日から運用開始となる県の1カ所目の酸素ステーション=31日午前、上尾市内

 県が新型コロナウイルス感染症療養者向けとして、上尾市内の医療機関に設置する「酸素ステーション」が31日、運用開始を前に報道陣に公開された。自宅療養者のうち、入院が必要と判断された患者の搬送先が確定するまでの間、緊急的に酸素を投与し、容体の悪化を防ぐのが狙い。1日から運用を始める。

 県内1カ所目となる同ステーションには、ベッド10床のほか、酸素濃縮器と血中酸素飽和度を調べるパルスオキシメーターなどを設置。医師1人、看護師3人らが24時間体制で常駐し、入院先が決まるまでの間、酸素投与や経過観察、県調整本部との調整などを行う。ベッドが置かれた場所は一般の立ち入りを制限して感染管理が行われる。

 県では同市内を含め、県内4カ所に同ステーションを設置する。残り3カ所も9月中の開設を目指す。県保健医療部医療人材課は「しっかりと入院につなげられるよう、入院までの待機場所としての役割を果たす」としている。

 問い合わせは、県医療人材課「酸素ステーションプロジェクトチーム」(電話048・830・3558)へ。

ツイート シェア シェア