子育てに追われる親にも温かい食事を 深谷で赤ちゃん食堂スタート 初回は5時間で応募枠埋まる 毎月第3水曜日に公民館で開催 生後5カ月からスタートする離乳食…悩む親は多い 野菜中心の離乳食も提供、コミュニティーの場にも
乳幼児には離乳食、母親や父親にはランチを提供して子育てをサポートしていく「赤ちゃん食堂waiwai」が21日、深谷市で活動を始める。子ども食堂の赤ちゃん版で、同市在住の自営業、古郡悠さん(44)と妻優美さん(29)が立ち上げた。保護者が食事をしている間は、スタッフが子どもを世話し、子育てに追われている母親も温かい食事が食べられる。「少子化だからこそ、赤ちゃん食堂は必要」とアピールする。
離乳食は生後5カ月からスタートする。しかし何を作っていいの分からず、手間もかかる。外食に出かけても離乳食が食べられる店もない。悩んでいるママが多いという。
夫妻は年明けテレビの特集で、神奈川県で開設している赤ちゃん食堂を知り、興味を持った。その頃夫妻の長女も離乳食が始まり、優美さんも離乳食のアドバイザーとコーディネーターの資格を習得。放送された赤ちゃん食堂を5月に視察した。離乳食の悩みより、ゆっくり食事がしたいという母親の思いに後押しされ、深谷市初となる赤ちゃん食堂の準備に取りかかった。
開設日は毎月第3水曜日の午前11時~午後2時。場所は深谷公民館で、毎回10組限定になる。初回の応募は開始から5時間で埋まり、深谷市を中心に群馬県藤岡市からも参加する。対象は生後5カ月~1歳半の子どもと保護者。料金は500円(税込み)。
現在のボランティアは20代後半から70代前半までの5人。離乳食は野菜中心で素材の味を楽しんでもらい、ママにもコミュニティーの場を提供していく。ボランティアや食材の提供者も募集中。
衛生管理の資格も習得した悠さん。優美さんは「栄養士や保育士でもないので不安もある」と話す。夫妻は「ボランティアの人に助けてもらいながら一緒にやっていきたい」と活動を楽しみにしている。
問い合わせや参加申し込みは、写真共有アプリ「インスタグラム」のサイトから。