埼玉新聞

 

女児死亡、電車にはねられた事故も…第4種踏切の廃止決定、市道が線路と交差する場所 警報機、遮断機なく廃止したい鉄道会社…今回は市や地元から合意が得られた

  • 2022年に踏切事故が発生し、本年度中に閉鎖されることになった秩父鉄道の第4種踏切=熊谷市川原明戸

    2022年に踏切事故が発生し、本年度中に閉鎖されることになった秩父鉄道の別の第4種踏切=熊谷市川原明戸

  • 2022年に踏切事故が発生し、本年度中に閉鎖されることになった秩父鉄道の第4種踏切=熊谷市川原明戸

 秩父鉄道(本社・熊谷市)は19日、警報機と遮断機がない第4種踏切について、熊谷市内の1カ所を29日に廃止すると発表した。

 廃止されるのは、ソシオ流通センター―熊谷間にあり、市道が線路と交差する同市佐谷田の持田19号踏切。市や地元との合意が得られ、廃止が決まったとしている。群馬県高崎市の上信電鉄にある第4種踏切で今年4月、小学生の女子児童が列車にはねられて死亡する事故が起きたことなどを受け、秩父鉄道は同25日、これまでも示していた第4種踏切を原則廃止する基本方針を改めて公表。実際に廃止されるのは、発表後では初めてとなる。

 秩父鉄道には現在、第4種踏切が85カ所ある。同社は上信電鉄の事故以降、緊急安全対策として、人が近づくと注意喚起アナウンスが流れる音声再生機の設置を加速。未設置だった43カ所への整備を7月12日に完了した。
 

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