大手スーパーのベイシア（前橋市）は9月から、中性脂肪を下げる生カンパチと血圧が高めの人向けのしょうゆを鮮魚売り場で一緒に販売する取り組みを始めた。新型コロナウイルス感染拡大で「家飲み」世帯が増加する一方、外出控えを理由に運動不足で健康を気にする人も少なくない。消費者庁に機能性表示食品として届け出て受理された点を切り口に、健康が気になる人に、おいしさと健康志向の両面からPRする。

　扱う生カンパチは水産大手のマルハニチロが鹿児島県で養殖し、中性脂肪を下げるDHA（ドコサヘキサエン酸）、EPA（エイコサペンタエン酸）を含有している。生鮮食品区分で機能性表示食品の届出を行い、同庁が受理。4月からベイシアで販売を始めている。

　一緒に販売するのは、キッコーマンの「いつでも新鮮　大豆ペプチド減塩しょうゆ（だし入り）」。血圧を改善する機能があると報告のある「大豆ペプチド」を含まれ、機能性表示食品として受理されている。

　価格は生カンパチがスライス（刺し身）100グラムが538円（税込み）、減塩しょうゆは200グラム321円（同）。