埼玉新聞

 

女性の変死体、知人男性が発見「布団で冷たい」 殺人で捜査 連絡取れずアパートに行くと窒息死の状態

  • 現場のアパートに入る捜査員ら=7日午前10時50分ごろ、熊谷市見晴町

 6日午後0時2分ごろ、熊谷市見晴町のアパート一室で、男性(29)から「知人の女性が布団の上で冷たくなっている」と110番があった。駆け付けた警察官が室内で女性の遺体を発見。死亡したのは、この部屋に住む職業不詳の女性(27)と確認された。

 県警は7日、遺体の状況や解剖などから殺人事件と断定し、熊谷署に80人態勢の捜査本部を設置。女性が殺害された経緯を調べる。

 捜査本部によると、司法解剖の結果、女性の死因は窒息死だった。遺体には目立った外傷はなく、着衣に大きな乱れもなかったという。室内に大きく荒らされた形跡はなかったとみられる。

 女性は現場のアパートに1人暮らしだった。過去に複数回、県警に相談を寄せていたものの、トラブルは確認されていないという。現場は3階建てアパートの2階で、間取りはワンルームタイプだった。

 110番した男性は女性の知人で、連絡が取れなかったことから様子を見に行ったところ、室内で倒れているのを見つけた。

 県警は9月上旬ごろ、何者かが室内に入り、女性を殺害後、逃走したとみて調べる。

 県警はメールやツイッターなどで変死体の発見について広報し、安全のため、在宅中でも確実に玄関や窓の施錠をすることや、不審者を見掛けた場合は110番通報するよう呼び掛けている。

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