埼玉県などは9日、新型コロナウイルスに感染していた40～80代の男女7人が死亡、新たに697人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が397人、さいたま市144人、川口市91人、川越市22人、越谷市43人。

　これまでに確認された感染者は10万8753人（チャーター便帰国者含む）、死者は927人（9日午後6時現在）。

　8日夜時点の重症者は136人、感染者の入院は1318人、宿泊療養599人、自宅療養7395人。退院・療養終了は9万5485人。

　県によると、県管轄では60～80代の男女4人が死亡した。感染の詳細が判明したのは、前日午後判明分を含め、未就学児～90代の男女481人。クラスター（感染者集団）関連では、県内高齢者施設で50代女性職員1人が感染し、計45人になった。県内児童福祉施設では未就学児4人が感染し、計11人になった。会食では10～80代の男女4人が感染したとみられ、1人はバーベキューに参加していた。10～80代男女25人がワクチンを2回接種済みだった。

　さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満～90代の男女144人。8日発表の1人について、市内医療機関が発生届を取り下げた。緑区の介護老人保健施設で70～90代の入所者20人、20～40代の職員4人の計24人の感染が判明し、クラスターと認定して公表した。施設名は公表しなかった。70代、80代の男性入所者2人が入院した。8月25日に40代女性職員の感染が分かり、濃厚接触者の入所者を隔離、職員を自宅待機させたが、9月1～8日にかけて感染が拡大した。当初は有症状者の検査を進め、入所者の感染が相次いだため、同じフロアの入所者47人、全職員92人を検査した。陽性者24人はいずれもワクチン2回接種済みだった。

　川口市によると、4日に70代の女性、6日に70代の男性が死亡した。感染が判明したのは10歳未満～80代の男女91人。市立小学校で児童1人、民間保育園で園児1人が陽性と分かり、小学校は9、10日の学級閉鎖、保育園は当分の間の休園を決めた。

　川越市によると、感染が判明したのは10歳未満～60代の男女22人。

　越谷市によると、40代男性が死亡した。感染が判明したのは10歳未満～60代の男女43人。