埼玉新聞

 

<新型コロナ>自宅療養の男性死亡…前日は呼吸苦なく パルスオキシメーターで測定できていなかった

  • 自宅療養中の60代男性が死亡

 県は9日、新型コロナウイルスに感染し自宅療養中だった60代男性が8月24日に自宅で死亡したと発表した。男性は8月上旬に発熱。保健所は毎日1、2回、電話で健康観察をしており、容体が急変したとみられている。

 県感染症対策課によると、23日に職員が男性宅を訪問、同じ敷地内に住む家族と問い掛けると、男性は「体温は普通」と答え、呼吸苦などの症状はなかった。しかし翌24日、男性の携帯電話に2度かけても出なかったため、職員が訪れると、死亡しているのが見つかった。

 男性は基礎疾患があったものの、県が入院を判断するリスク表では入院対象に当てはまらなかった。男性はホテル療養の勧めにも、自宅療養を希望していたという。

 男性はパルスオキシメーターの使い方が分からず、委託業者が何度か対面で説明したものの、酸素飽和度を測れていなかった。

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