<新型コロナ>20代男性死亡、重症化の要素なし 埼玉で556人感染、男女8人が死亡 学級、学年閉鎖も
埼玉県などは10日、新型コロナウイルスに感染していた20~90代の男女8人が死亡、新たに556人の感染を確認したと発表した。一日の感染者数としては、6日連続で千人を下回り、16日連続で前週同一曜日を下回った。新規感染者の内訳は県発表が354人、さいたま市87人、川口市68人、川越市16人、越谷市31人。
これまでに確認された感染者は10万9309人(チャーター便帰国者含む)、死者は935人(10日午後6時現在)。
9日夜時点の重症者は134人、感染者の入院は1258人、宿泊療養618人、自宅療養7324人。退院・療養終了は9万6383人。
県によると、県管轄では20~70代の男女5人が死亡した。いずれもワクチン未接種で、20代男性は基礎疾患などの重症化の要素はなかったという。20代の死亡は県内で2人目。感染の詳細が判明したのは前日午後判明分を含め、未就学児~80代の男女364人。県内児童福祉施設では未就学児の男女3人が感染し計14人、別の県内児童福祉施設では未就学児の男女5人が感染した。会食では10~40代男女5人、ワクチン2回接種済みの20~80代男女27人も感染した。県内高齢者施設では入所者の70~80代男性3人が感染した。県東部と南部の県立学校ではそれぞれ児童生徒1人、児童生徒と教職員3人が感染し、学年閉鎖、学級閉鎖とした。
さいたま市によると、50代女性が3日、90代女性が5日に死亡した。90代女性はワクチン2回接種済みだったが、高血圧と糖尿病の基礎疾患があった。市内の死者は133人。感染が判明したのは10歳未満~80代の男女87人。10歳未満の男女6人は市立小学校の同じクラスの児童で、感染者数は計7人となった。児童1人の感染が分かり、担任とクラス全員を検査していた。
川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~70代の男女68人。重症者はいない。
川越市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女16人。児童センターこどもの城で窓口業務を担当する女性委託従事者が感染した。同施設では6日にも別の委託従事者の感染が確認されている。
越谷市によると、70代女性が死亡した。感染が判明したのは10歳未満~70代の男女31人。うち30代男性が中等症。市立学校2校で関係者各1人が感染し、各1クラスを学級閉鎖する。東埼玉資源環境組合で第一工場業務課の男性職員が感染した。