埼玉新聞

 

もし間違っていたら…ファミマ従業員、ATM操作尋ねる女性に詐欺疑い110番 その後も話を聞き被害防ぐ

  • 市川弘明署長(右端)から感謝状を受け取った板垣舞さん(左から2番目)と横山貴子さん(右隣)。左端は広瀬努店長=6日午後、大宮西署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして大宮西署は6日、ファミリーマートTSUTAYA大宮指扇店のパート従業員板垣舞さん(36)と同店舗に感謝状を贈呈した。

 同署によると、8月30日午前10時半ごろ、同店の近くに住む70代女性が来店。女性が現金自動預払機(ATM)の操作方法などをレジにいたパート従業員の横山貴子さん(46)に尋ねた。隣のレジにいた板垣さんも不審に感じて加わり、女性に話を聞いた際、「税金がATMで戻ってくる」と説明。女性が持っていたメモに書かれていた電話番号に電話をかけるよう言われたと話したことなどから詐欺を疑い、板垣さんが110番。その後もイートインコーナーで話を聞くなどの対応をした。

 板垣さんは「もし間違っていたらどうしようと思ったが、万が一のことを考えて対応した」と振り返り、「お客さまが被害に遭わずに済んだことが一番うれしい」と語った。

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