埼玉新聞

 

頭から大量の血…市道で男性死亡、頭部の損傷激しくひき逃げ事件と断定 県警、逃走車両を捜査/埼玉・川越

  • ひき逃げ事件のあった交差点=11日午前、川越市笠幡

 川越市笠幡の市道で9日、頭から血を流した男性が死亡した事案で、県警交通捜査課と川越署の合同捜査班は11日、現場の状況から死亡ひき逃げ事件と断定した。

 県警によると、死亡したのは、川越市川鶴1丁目、無職の男性(60)。司法解剖の結果、死因は頭部外傷だった。

 9日午後2時ごろ、通り掛かった40代女性が、路上で頭から血を流してあおむけで倒れている男性を発見、119番通報した。

 頭部の損傷が激しいことなどから、県警は男性が車にひかれたとみて捜査、逃走車両の行方を追っている。

 現場は閑静な住宅街にある市道。道幅5・8メートルの三差路交差点付近で、路側帯はあるが信号機や標識などはない。

 近くの70代女性は、救急隊が到着する前の現場を見た。「男性が頭から大量の血を流してあおむけで倒れていた。手にはビニール傘を持っていた」

 近所の60代男性によると、現場の市道は狭く、地元住民は車で走行する際、スピードを出し過ぎないよう注意しているが、歩行者が怖い思いをすることもあるという。

 近くに住む30代の女性は「昼間は交通量は多くないが、朝や夕方は少し多い」と語り、「子どもが2人いるので怖い。もしひき逃げなら早く解決してほしい」と不安な様子で話した。

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