イオン、リユース容器で食品などの販売を開始 埼玉の2店舗に導入 使い捨てプラスチックの削減へ
イオンは13日から、県内のイオンスタイル店舗で繰り返し使えるリユース容器を活用した日用消耗品や食品などの販売を開始した。プラスチックなどの使い捨て容器の削減を促進することで、世界的な課題となっている環境保全への取り組みを加速させる。
サービスを提供するのは、イオンレイクタウン(越谷市)とイオンモール上尾(上尾市)の2カ所。リユース容器商品の販売を手掛けるループ・ジャパン(横浜市)と提携し、同社が展開する循環型ショッピングプラットフォーム「Loop」(ループ)を導入した。ステンレスやガラスなど耐久性の高い容器の商品を販売し、使用済み容器を店舗内に設置されている回収ボックスで集め洗浄と再充てん(じゅうてん)を行うことで、使い捨てプラスチックの削減ができる仕組みだ。
商品の販売価格には、あらかじめ容器代としてデポジットを設定。消費者が容器を返却することで専用アプリを通して返金される。
この取り組みは、5月から東京都などのイオンスタイル19店舗で既に始まっており、今回新たに導入した県内店舗を含めると計21店舗となった。取り扱うのは、ロッテ「キシリトールガム ライムミント」(税込み2090円、うちデポジット968円)や、P&G「アリエール バイオサイエンスジェルボール」(同1518円、うちデポジット770円)など、7社16品目。来春までに50品目まで拡充する予定だという。
イオン担当者は「ファミリーや若年層をメインターゲットに利用者の声を聞きつつ取り組みを大きくする。今後は気軽に環境保全に参加できるよう、インセンティブを設定することも検討したい」と指摘。ループ・ジャパンのエリックカワバタ代表は「環境保全は持続的な生活のために欠かせないこと。普段買い物で訪れる店舗にLoopを導入することで、環境問題への意識周知と行動したい方へ選択肢を提供したい」と話した。