埼玉新聞

 

河野氏、発信力に強みの異端児 SNS活用、人気に陰りも

  •  記者会見で自民党総裁選への立候補を表明する河野デジタル相=26日午後、国会

     記者会見で自民党総裁選への立候補を表明する河野デジタル相=26日午後、国会

  •  記者会見で自民党総裁選への立候補を表明する河野デジタル相=26日午後、国会

 自民党の河野太郎デジタル相は、交流サイト(SNS)などを活用した発信力が強みだ。外相や防衛相を歴任、行政改革担当相として新型コロナウイルスワクチン接種の総合調整を担った。党内で数少ない脱原発を主張するなど「異端児」として知られる。最近では報道各社の世論調査で人気に陰りも見える。

 行動力が持ち味で、外相時代は延べ123カ国・地域を訪問した。行政手続きではんこの使用廃止に尽力。2023年の参院予算委員会では、スマホで検索しながら答弁しようとして注意を受け、国会のデジタル改革に一石を投じた。

 Xのフォロワー数は250万人超を誇る。直言居士の一方で、意見の合わない相手の投稿を遮断するなど手法や言動が強引だとして批判を浴びたこともある。

 神奈川県出身で、祖父は一郎元農相、父は洋平元衆院議長という政治家一家。米ジョージタウン大時代には、オルブライト元国務長官のゼミで学び、政界屈指の英語力を持つ。

 富士ゼロックス勤務を経て、1996年に初当選。02年には洋平氏のために生体肝移植のドナーとなった。

ツイート シェア シェア