埼玉新聞

 

<新型コロナ>キャンセルや退職で2回目受けられず さいたまで異なるワクチン接種4例、市が注意喚起

  • 異なるワクチン接種が4例 さいたま市、注意喚起

 さいたま市は14日、新型コロナウイルスワクチンの接種で、8月下旬から9月上旬にかけて、1回目と2回目で異なるワクチンを接種した事例が4例発生したと明らかにした。いずれも健康被害は出ていないという。国内で異なるワクチンによる交差接種は認められていないとして、市は注意喚起している。

 市新型コロナウイルスワクチン対策室によると、市内の男性は8月下旬、県の集団接種会場でモデルナ製を接種後、2回目の都合が合わずキャンセルして、市内の医療機関でファイザー製を個別接種した。要請された医師は、海外で交差接種の事例があることから接種に応じたという。市は医師を口頭で厳重注意した。

 他の3人はいずれも1回目に職域接種で、接種券を利用せずにモデルナかファイザーを接種した後、企業など職場を退職。接種場所がなくなり、2回目の集団会場などで、1回目と偽って未使用の接種券を利用して異なるワクチン接種を受けた。接種後、市に相談するなどして発覚した。市は2回目の接種を受けられない場合、1回目の接種を実施した企業などへの相談を求めている。

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