埼玉新聞

 

消火器の勢いに驚き 狭山で防災体験ツアー 消火の時は逃げ道確保、燃焼物を狙う、危険を感じたら避難が大事 地震体験や火災の煙体験も実施

  • 消火を体験をする参加者=24日、狭山市下奥富の奥富地区センター

    消火を体験をする参加者=24日、狭山市下奥富の奥富地区センター

  • 消火を体験をする参加者=24日、狭山市下奥富の奥富地区センター

 狭山市下奥富の奥富地区センターで24日、「みんなで考えよう地域の防災」と題した防災体験ツアーが開催された。市内外から30人以上の親子が参加し、体験ブースを回った。

 起震車による地震体験や、テントを使った火災の煙体験、消火器での初期消火訓練などを実施。西武文理大学の学生による防災に関するクイズコーナーや、応急処置や負傷者の搬送体験で楽しく防災を学んだ。災害時に飲料を供給する自動販売機の体験やかまどを使った炊き出し訓練も行われ、市が実際に備蓄しているわかめご飯が参加者に振る舞われた。

 消火訓練では、訓練用に水を入れた消火器で、火に見立てたコーンを狙って放水。自分の逃げ道を後ろに確認する▽できるだけ近づいて燃焼物を狙う▽危険を感じたら避難を優先する―ことを確認した。

 親子で参加した松本ゆめ夏さん(9)は、「(消火器は)思ったより勢いがあってびっくりした。家にはペットボトルの水がたくさんあるけど、非常食を買って(災害に)備える」と話した。

 ツアーは狭山市消防団や狭山消防署らの協力で、昨年から2回目の開催。奥富地区センターの村上和慎所長は「台風の季節なので、この時期だからこそ体験してほしい」と話した。

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