埼玉新聞

 

小屋に放火し全焼させる 無職の男を再逮捕 犯行時間に自転車乗る姿が防カメに 「身に覚えがない」と否認する61歳 近くでは計10件の不審火、連続放火の可能性

  • 不審火があった複数の現場周辺で確認された人物(県警提供)

    不審火があった複数の現場周辺で確認された人物(県警提供)

  • 不審火があった複数の現場周辺で確認された人物(県警提供)

 久喜市や桶川市などで今月、不審火が相次いだ事件で、伊奈町内の小屋を全焼させたとして、県警上尾署特別捜査班は26日、非現住建造物等放火の疑いで、久喜市菖蒲町小林、無職の男(61)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は4日午前2時ごろ、伊奈町小針新宿の木造平屋の小屋に放火し、全焼させた疑い。「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。

 県警によると、現場は80代の男性が管理する農機具などを保管していた小屋で、隣接のビニールハウスにも延焼した。けが人はなかった。犯行時間前後の付近にある防犯カメラには、自転車に乗った男の姿が写っていたという。

 今月1~5日には久喜市や伊奈町、桶川市内の半径約3・5キロの範囲で計9件の不審火が発生。15日には久喜市菖蒲町の70代男性宅の車庫で保管されていた紙類が燃えているのが分かり、不審火は計10件に上った。

 県警は連続放火の可能性が高いとみており、桶川市や伊奈町、久喜市など一連の火災現場周辺の住民に、自宅や車庫などが燃やされた形跡がないかの確認や、不審人物の情報提供を呼びかけている。

 情報提供先は、県警上尾署特別捜査班(電話048・773・0110)へ。

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