埼玉新聞

 

<新型コロナ>入院できず…相次ぐ自宅療養者の死亡 さいたま市が支援を強化、訪問看護に補助金を創設

  • さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 さいたま市は17日、新型コロナウイルス対策として、自宅療養者訪問看護支援事業補助金を創設したと発表した。医療機関との連携を推進して、自宅で適切な医療を受けられるように、自宅療養者の訪問看護を行う訪問看護ステーションに補助金を交付する。補助金制度を整備することで、事業者に協力を求めていく。

 市地域医療課によると、補助事業者として登録することで、1施設に5万円を交付。訪問看護に対して午前8時~午後6時で1回2万円、夜間の午後6時~午前8時で1回3万円、休日で1回3万円をそれぞれ交付する。

 また、在宅での酸素投与が必要となる患者への対応に備えて、酸素濃縮装置を配備するため、市は業者と20台の賃貸借契約を結んだ。

 県内では感染者の急増により、自宅療養者が入院できずに症状が悪化して死亡するケースが相次いでおり、市は自宅療養者の支援強化を検討していた。

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