埼玉新聞

 

ヤオコー、生鮮センター稼働へ 総菜関連の下ごしらえや調理、店舗間の品質均一化を 費用圧縮で価格も

  • ヤオコーが熊谷市内に開設し、10月1日から稼働する「熊谷デリカ・生鮮センター」(同社提供)

 ヤオコー(川越市)は、熊谷物流センター(熊谷市)の敷地内で建設を進めてきた生鮮品の仕入れや加工、配送を一括して行う「熊谷デリカ・生鮮センター」が10月1日から稼働すると発表した。デリカ・生鮮センターは東松山市内の施設に続き2拠点目で、ほぼ全店の作業に対応する。店舗作業の軽減や一括集中による効率的な生産を通じて費用を圧縮しながら、店舗間の品質の均一化を図る。

 新デリカ・生鮮センターは鉄骨造りの地上3階建てで、延べ床面積は約1万6500平方メートル。東松山市のセンターは一部冷凍魚類のカットを行うが、総菜関連の下ごしらえや調理などデリカ部門がメイン。新センターは生鮮部門を中心に業務を行う。

 取り扱い事業は「精肉」「鮮魚」「青果」「デリカ」の4部門。精肉では挽(ひ)き肉加工や鶏肉などのカットを行う。鮮魚は刺し身などの付け合わせとなる「つま」など野菜のカットなど下準備から始め、魚各種のカットにも対応予定。「青果」は店舗で販売する袋入りのサラダや炒め物料理用の野菜をカットする。デリカは外注化していた麺類の内製化を図る。

 当初は一部の品目で作業を進めるが、運用状況や店舗からの要望を勘案しながら、取扱品の拡大を図る方針。新センター稼働で店舗作業を減らすことで費用圧縮効果を高め価格訴求につなげるほか、作業時間が減った分を接客の質の向上に生かす。

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