<高校野球・森士物語3>忘れられない試合、諦めない大切さ痛感 目標は頂点争う好敵手・春日部共栄
2021/09/26/00:00
森には「忘れられない試合」がある。監督3年目の秋、1993年秋の地区大会1回戦の大宮北戦だ。延長十一回の末、13―12でサヨナラ勝ちしたが、六回途中までは1―12と大量リードを許していた。スタンドの学校関係者は大敗を予想し、途中で球場を後にする。森は悔しがり、「必死になった」。火が付いた闘志は選手にも伝染。猛反撃を開始して九回に追い付くと、十一回に決着をつけた。どれほど劣勢でも、諦めない大切さを痛感。勝ちにこだわる姿勢を貫く原点となった。