埼玉新聞

 

発がん性…埼玉“PFAS”汚染調査 PFASの一種である「PFOS」「PFOA」、川の8地点で超過検出…以前も超過し、追加調査していた 最も高かった地点は暫定値の4倍 原因は不明、水道水に影響は

  • 【ちなみ】水道・蛇口=生活、暮らし、水イメージ

    川の8地点で暫定指針値を超過 PFOSなど県調査

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 2021、22年度に川越市内の不老川の1地点(不老橋)で有機フッ素化合物(PFAS)の一種であるPFOSとPFOAが暫定指針値を超過した問題で、埼玉県は24年7月に狭山市、川越市と連携して4回目の追加調査を実施。久保川の8地点で暫定指針値が超過したことを30日、発表した。

 最も高かった地点は、久保川の狭山市狭山台1丁目付近と柳橋上流の同市青柳付近の2地点。1リットル当たり200ナノグラムと、環境省が定めた暫定指針値(PFOSとPFOAの合算値で、1リットル当たり50ナノグラム)の4倍だった。

 水環境課によると、今回の追加調査は久保川など4河川15地点で、超過の原因特定や周辺の河川の水質状況を把握するために実施。過去の調査では、23年9月に9地点中2地点、24年6月に12地点中4地点で超過し、24年1月は全10地点で超過はなかった。

 久保川や久保川が流入する不老川、新河岸川で取水を行う事業者はないため、水道への影響はないという。

 狭山市、川越市では、PFOSとPFOAの水質検査を定期的に実施し、浄水場が取水している水が安全であることを確認している。

 担当者は「2市と連携し、引き続き調査を行うことを検討する」と話し、原因究明に努めるとしている。
 

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