埼玉新聞

 

<高校野球>浦和学院―花咲徳栄、秋の県決勝で5年ぶり9度目の顔合わせ 28日決勝、対決の行方は

  • 秋季県大会準々決勝以降の組み合わせ

  • 投打で活躍が期待できる浦和学院の3番金田

  • 140キロ超の直球でねじ伏せる花咲徳栄のエース金子

 秋季県高校野球大会は28日、県営大宮で浦和学院―花咲徳栄(10時)のカードで決勝が行われ、秋の王座を争う。Aシードの名に恥じない戦いぶりで決勝に進出した両校。浦和学院が5年ぶりに制し、春夏秋の県大会3季連続優勝を飾るのか。それとも花咲徳栄が2年ぶりの王座奪還を果たすのか。両校の秋の県決勝対決は過去8度あり、浦和学院が7勝1敗としている。5年ぶりとなる顔合わせの行方を展望した。

■打ち合いも苦にせず/浦和学院

 森新監督の下、打撃を強化した浦和学院に対し、投打に総合力が高い花咲徳栄。互いに隙がなく、少ない好機をものにできるかがポイントだ。

 浦和学院の打線は3番金田、5番高山が中心だが、好調の6番藤野に強打者の7番鍋倉と下位からでも得点を奪える。互いに2桁安打を放った準々決勝の大宮東戦のように乱打戦に持ち込んでも打ち負けない力がある。

 投手陣は準々決勝、準決勝の2日間で計16回252球を投げたエース左腕宮城の疲労を考慮すると、右腕金田の先発が予想される。だが、直球に伸びがある右腕野口や今夏の甲子園を経験した左腕芳野ら2番手以降にも実力者がそろい、ある程度計算は立ちそうだ。

■安定守備でそつなく/花咲徳栄

 花咲徳栄は、140キロを超える直球が武器のエース金子の先発が濃厚。今大会3試合に先発し、計17回を投げて与四死球0と制球力も抜群だ。捕手須藤のインサイドワークに新井、山田の二遊間を軸に野手陣が守備でもり立てたい。

 ここまでの4試合で38得点の打線は、準決勝の聖望学園戦で一回に打者16人の攻撃で9安打10得点を奪うなど、打ち始めたら止まらない。例年のような長距離打者はいないものの、2番新井、5番増田らにつなぐ意識が高く、そつのない攻撃で好機を生かしたい。

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