大相撲秋場所(8日初日・両国国技館)で1場所での大関復帰を目指す関脇貴景勝は5日、東京都板橋区の常盤山部屋で稽古し「やれることはやった。後は結果が全てだ」と意欲を語った。10勝以上すれば返り咲くことができる。この日は四股などの基本運動で汗を流した。
かど番の先場所は5勝10敗に終わり、通算30場所在位した大関から転落。首の不調により8月の夏巡業は全休していた。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、相撲を取る稽古は一度も行えないまま初日に臨むという。
万全の状態には程遠いが、貴景勝本人は前向きさを失っていない。「気合だけはしっかり入れていく」と力強く話した。