北九州市の初代門司駅遺構の保存を求め、緊急要請「ヘリテージ・アラート」を出した国際記念物遺跡会議(イコモス)の傘下団体「日本イコモス」副委員長の溝口孝司九州大教授が6日、要請文を市に提出した。
溝口教授は同日午後、市の会議室で上村周二都市戦略局長らに文書を手渡し「立ち止まって協議してもらいたい。アラートは懲罰的な意味ではなく、協力のきっかけにしてほしい」と呼びかけた。上村局長は、今後対応を考えたいと述べるにとどめた。
要請は3日付でテレサ・パトリシオ会長名。「世界にとって重要な文化遺産を、北九州市が軽視していることを深く遺憾に思い、失望している」としている。