「もう一度、価値示したい」 J1浦和に加入の原口とスコルジャ監督が会見 早速、練習試合で得点も 次のホーム戦のチケットも発券枚数増える
浦和は7日、埼玉スタジアムでマチェイ・スコルジャ新監督とMF原口元気(熊谷市出身)の加入会見を行った。スコルジャ監督は6日に来日し、7日のトレーニングから指揮。原口は4日からチームに合流し、7日に行われた拓大との練習試合では得点を記録した。
約8カ月半ぶりに浦和に戻ってきたスコルジャ監督は「今年の流れを変え、勝利を収め順位で上がっていき、来年のクラブワールドカップに向かっていきたい」と意欲を示した。14日のG大阪戦から指揮を執り、原口も同試合からベンチ入りが可能となる。
浦和の下部組織出身の原口は10年ぶりの浦和復帰となる。「これが現役でのサッカー人生最後の大きなチャレンジになる。もう一度自分の価値を浦和で示し、強い浦和をつくっていきたい」と決意を述べた。
浦和は現在リーグ暫定12位(7日現在)。残り11試合で、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)圏内の3位までは勝ち点16差。次のホーム開催となる9月21日のFC東京戦のチケットは、原口加入発表直後に前日の2倍の発券枚数となり、期待の高さがうかがえる。
■成長遂げ「第2章」始動
「日本一の選手になる」と公言しドイツに移籍してから10年。原口元気が浦和に戻ってきた。「いろいろなことを考え、いい時期に浦和に帰ってプレーしたいと思っていた。今だったらいいプレーができる」と自信をのぞかせた。
2009年にユースからトップチームに昇格し、1年目からレギュラーとしてリーグ32試合に出場した。浦和には6年間在籍し、公式戦204試合で40得点を記録。再び浦和のエンブレムを付けてのプレーに「すごく楽しみでわくわくしている」と抑えられない気持ちを表現した。
鋭いドリブルからのゴールは原口の得点パターンの一つにもなっていたが、海外で経験を重ね中盤の底でボールをつなぐプレーなど選手としての幅を広げた。それでも、復帰した浦和では「自分が元の姿に戻るというか、もっと攻撃的なプレーをしていた時代に戻るイメージをしたい」と得点に直接関わる役割を求めた。
23歳で世界に旅立った若者は、18年のロシア・ワールドカップ(W杯)でゴールを決めるなど、日本を代表する選手に成長した。決意を込めて古巣に戻った背番号78。「シャーレを掲げられるようにしたい。それがここに帰ってきたチャレンジ」と宣言した。原口の「浦和第2章」が始まる。