【ハノイ共同】猛烈な勢力で南シナ海を北上した台風11号は9日までにベトナムを直撃、大雨や土砂災害での死者がフィリピンや中国を含め少なくとも計48人に上った。日本の気象庁によると、台風は8日にベトナムで熱帯低気圧に変わった。
ベトナムメディアなどによると、台風は今年のアジアで最も強い勢力だったとみられ、北部ハイフォン市やクアンニン省などで少なくとも24人が死亡した。首都ハノイで停電や通信障害が起き、空港が一時閉鎖された。
フィリピン当局によると、同国での死者は20人に上った。新華社電は中国南部の海南島で4人が死亡したと伝えた。