能登半島地震で甚大な被害が出た石川県珠洲市の若者が10日、2011年の東日本大震災で大きな津波に見舞われた岩手県宮古市を訪れて市立宮古小で講演し、5~6年生約70人に地震の体験を語った。児童は東日本大震災当時まだ生まれておらず、語られる生々しい被害に、真剣な表情で耳を傾けていた。
訪問したのは、真脇魁さん(27)ら珠洲市で生まれ育った20~30代3人。元日の地震後「地震が過去のものではないことを知ってほしい」と、他の被災地の子どもたちとの交流を企画。宮古小から「子どもたちが、古里のため何ができるかを考えるきっかけになれば」(福徳潤校長)と依頼を受け、講演が実現した。