「世界で勝つためにもっと努力」 松山選手が母校を訪問、埼玉・加須市 パリ五輪競泳に出場 今後は日本記録とロス五輪出場
2024/09/11/09:03
今夏に開催されたパリ五輪の競泳混合400メートルメドレーリレーで、日本チームの8位入賞に貢献した加須市出身の背泳ぎのホープ松山陸選手(22)が9日、母校の市立騎西小学校と騎西中学校を訪問し、4年後のロサンゼルス五輪に挑戦することを話した。「パリ五輪で世界と戦う気合が入った」と語った。
騎西中(小海昭彦校長、生徒数437人)では、パリ五輪での思い出と、今後の挑戦について話した。「パリ五輪に出て、まだ世界との力の差があると感じた。世界で勝つために、もっと努力したいと実感した」と話した。
松山選手は、騎西小、騎西中、春日部共栄高校、明治大学と進み、今春、同大を卒業した。パリ五輪選考会の男子100メートル背泳ぎでは、入江陵介選手(34)を退け、53秒72で優勝し、夢の舞台をつかんだ。
今後の目標は、引退した入江さんの100メートル背泳ぎの日本記録(52秒24)を超えることと、ロス五輪出場になる。今月は14~16日まで、佐賀県で開催される国民スポーツ大会の埼玉県代表として、400メートルメドレーリレーと100メートル背泳ぎに出場する。勝ちにこだわるという。
パリ五輪の報告を聞いた生徒会長の吉田夕葵(ゆづき)さん(3年)は「松山先輩は水泳に対する情熱、目標に向かう姿勢、水泳を楽しんでいるところがすごい。僕はサッカーをやっている。見習いたい」と刺激を受けた様子。
高良都さん(3年)は「松山先輩と同じスイミングスクール(埼玉スウィンスイミングスクール)にいたことがある。私は軟式テニスで頑張ってきた。騎西中からオリンピアンが誕生したことを誇りに思う」と話していた。