警察庁は11日、世界的に深刻な詐欺被害への対策で各国と連携を強化するため、海外捜査機関の実務者らを招いて国際会議を開催した。同庁の露木康浩長官は国境を越える組織的詐欺と戦うため「これまで連携がなかった国と国とが新たに関係構築する機会になれば」とあいさつした。会議は10、11日と開催され、東南アジア諸国や米、英など約20カ国と国際刑事警察機構(ICPO)などの国際機関も参加した。
露木長官は、昨年に日本警察がフィリピンやタイの捜査機関と20回以上協議し、拠点8カ所を摘発したと明らかにした上で「氷山の一角。関係国の捜査機関とのさらなる協力が不可欠」とした。