北の大地でも「浦和のうなぎ」大人気 北海道・函館で行われたイベントで弁当900個完売 「うなぎの蒲焼き味」のじゃがりこプレゼントも
さいたま市が誇る“浦和のうなぎ”が北の大地でも人気だ。7、8日に北海道・函館市で開催された「はこだてグルメサーカス2024」に浦和のうなぎを育てる会のブースを出店。用意したうなぎ弁当900個が完売した。ブース周りには行列ができ、常連客のほか、2日間とも買い求めに来た人もいたという。市観光国際課の担当職員は「浦和のうなぎという伝統産業を今後もPRし、新たなファンの獲得を目指したい」と決意を新たにした。
函館を訪れたのは市の観光国際課、経済政策課の職員のほか「浦和のうなぎを育てる会」の大森好治代表理事ら。
昨年は720個のうなぎ弁当が2日目の午前中に売り切れた経緯があり、今年は900個を用意。原材料費や輸送費などの高騰で昨年から200円値上げして1個2千円で販売したが、人気は相変わらずで、2日目の午後1時半ごろには完売したという。今回限定で弁当購入者にはスナック菓子大手のカルビーと市、浦和のうなぎを育てる会などが共同で味を決定し、16日から全国で数量限定で発売する「じゃがりこ うなぎの蒲焼き味」をプレゼントした。
さいたま市がグルメサーカスに初参加したのは2015年。函館と東日本連携事業の連携都市だったことがきっかけで、市単独で出店し、さいたま推奨の土産品の販売や観光PRを行った。翌16年に北海道新幹線の新青森―新函館北斗間が開業したことを受けて、さらなる連携強化へ、浦和のうなぎを育てる会に出店を打診。市とさいたま観光国際協会、育てる会の体制でうなぎ弁当の販売を始めた。
市の担当者は年を重ねるごとにリピーターが増えていると実感。毎年楽しみにしていて、4~5個買って職場や家族に分ける人や、1日目に初めて食べ「ふわふわで軟らかい」と2日目にまた来る人、1日に2回買いに訪れる人もいたという。同行した市観光国際課の若手職員は「満足してもらえ、とてもうれしい。こういうPRをきっかけに旅行の候補地にさいたま市が選ばれるようになってほしいし、もっともっとPRしていきたい」と笑顔で語った。
東日本連携事業の観光部門では、広域観光振興・国際的な観光地知名度向上のため、さいたま、函館を含む30の東日本連携都市と物産、食、文化、祭、イベントなどの地域資源を相互活用した観光誘客を促進している。今年2月のさいたまマラソンでは函館、盛岡市(岩手)、みなかみ町(群馬)の連携給食を実施。仙台市(宮城)、会津若松市(福島)、南魚沼市(新潟)などがブースを出展した。