【青春の「ザ・ベストテン」 南野陽子 #5完】ファンが求めるナンノを 40周年、期待に応えたい
ファンに直接電話したり、もらった縫いぐるみが汚れないようビニールをかぶせたりと、ファン思いの言動で知られる南野陽子。歌手デビュー40周年を来年に控え、歩んできた日々に思いをはせた。(ザ・ベストテンの思い出を聞く連載の最終回です)
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〈雑誌の撮影で、ラジオ番組に届いたハガキを「投げてみて」と言われて断ったそうですね〉
今だとむっちゃ投げると思うんだよね(笑)。でも当時は「一生懸命書いてくれたものを投げるなんて」と、本当にそう思って断りました。割と、いちいち引っかかるタイプの子だったんです。
〈自身の感じ方を大切にしながら、ファンと向き合ってきた〉
歌にしてもお芝居にしても、見てくれる人がいてこそ。「ザ・ベストテン」も、リクエストやレコードの販売数といったファンの支持によって出演できる番組でした。
〈ファンの求める存在であり続けてきた〉
確かに、求められているものは何か、というのは常にあります。例えば、私は音楽活動を1回辞めているんですけど、皆さんが記憶してくださっているものを封印するのは違うのかなという思いも芽生えて。
今後もいろんな「ナンノ」を提案して、ファンの方々が求めるものを見つけていけたらと思います。とはいえ、いつまでもセーラー服を求められると「それはなぁ…」と思ってしまうこともあるけれど。
〈来年は40周年です〉
みんなとわいわい楽しめるような何かができたらなと、たくらんでいます。私だけの40年じゃなく、ファンの方たちの思いの詰まった40年でもあるので、できる限り期待に応えたいと思っています。だから、明日からちょっとご飯は少なくしようかな。
【みなみの・ようこ】1967年生まれ、兵庫県出身。85年に「恥ずかしすぎて」でデビュー。ヒット曲に「吐息でネット」「はいからさんが通る」など。主な出演作はドラマ「スケバン刑事☆(ローマ数字2)」、映画「私を抱いてそしてキスして」。「ナンノ」の愛称で知られる。