【北京共同】中国の董軍国防相は13日、北京で開催中の安全保障に関する国際会議「香山フォーラム」で基調講演し、周辺国や途上国との軍事協力を深め「地域の安保壁を築き固める」と表明した。米国と対立する台湾や南シナ海問題には直接言及せず、中国が地域安保でさらに大きな役割を果たすとアピールした。
董氏は「中国軍は各国の平和維持能力の向上を支援する」と述べ、中国での軍事訓練や人的交流を通じた協力強化を呼びかけた。
アジア太平洋地域への関与を強める米国を念頭に「他国の内政に干渉してはならない」とけん制。「地域の安保主導権は(域内各国が)自ら掌握しなければならない」と強調した。