<高校サッカー>決勝Tが開幕 成徳大深谷はPK戦で勝利、武蔵越生は市浦和を退ける 栗橋北彩は快勝
2021/10/10/00:00
(第1日、9日・武蔵越生高校ほか=埼玉新聞社など後援)
52校による決勝トーナメントが開幕し、1回戦計22試合を実施。成徳大深谷はPK戦で狭山ケ丘を下し、武蔵越生は2―0で市浦和を退けた。
東野は本庄第一を延長戦の末、2―1で破った。国際学院は4―3で聖望学園に逆転勝ち。春日部は川越東に1―0で勝利し、栗橋北彩は秩父に3―0で快勝して2回戦に進んだ。
2回戦は16日に14試合を予定。3回戦から登場する正智深谷と武南を除いたシード校6校が初戦に臨む。
■難局越え成長期待/成徳大深谷
成徳大深谷が7人目までもつれ込んだPK戦を制し、初戦を突破した。為谷監督は「生徒たちの勝ちたいという思いが強かった」と胸をなで下ろした。後半39分、CKのこぼれ球を橋本がゴールに蹴り込み追い付いての薄氷の勝利だった。
チームは現在S1リーグで3位につけ、実力校の一角であることは揺るぎない。ただ、狭山ケ丘戦ではシュート数で相手を下回るなど、ゴールが遠く、一発勝負の怖さを知った。
指揮官は「リーグと選手権は全く別物。緊張感のあるゲームを勝つことで自信になる。選手権は1試合ごとに成長する」と、難局を乗り越えて迎える次戦に期待した。
■Sリーグ対決制す/武蔵越生
武蔵越生が市浦和とのSリーグ所属校対決で勝利した。武蔵越生は後半14分に途中出場直後の安西が待望の先制点。井上監督は「キレがある選手。相手を翻弄(ほんろう)できればと思っていた」と安西をたたえた。同33分にはFW伊藤が追加点を奪った。
前年準優勝校の武蔵越生。現チームでは4月の関東大会県予選、6月の県高校総体ともに決勝トーナメントの初戦で敗れた。だが、井上監督は「チームの形が固まりつつある。(プレーの)クオリティーを高めていければ」と話した。