人気観光スポットで花火復活 コロナ禍経て5年ぶり 埼玉の飯能河原 アニメ「ヤマノススメ」にも登場、ファンからのメッセージ花火も
2024/09/14/09:57
飯能市の人気観光スポットで、入間川沿いの飯能河原で7日、「秋の花火2024」(奥むさし飯能観光協会主催)が開催された。打ち上げ数約千発と小規模ながらも、地元で長年親しまれてきた花火が復活。飯能市が舞台のアニメ「ヤマノススメ」に登場する縁からアニメファンからも愛されており、市内外から約4千人(主催者発表)が来場した。
花火は新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで、飯能河原で行うのは5年ぶり。「納涼祭」として実施される地域の夏の風物詩だったが、河川敷のバーベキュー利用などのため9月に開催時期を変更して復活した。メッセージを代読してから花火を上げる「メッセージ花火」が行われ、市内の企業や個人からの協賛のほか、「ヤマノススメ」ファンからのメッセージが恒例になっている。
夫婦で訪れた同市の70代女性は「前は自宅のマンションから見ていた。(今回は)3時間前から待っている。再開してよかった。楽しみ」と待ちきれない様子。開催を待ち望んでいた来場者は川沿いを埋め尽くし、カウントダウンで午後7時半から打ち上げを開始した。来場者は真上に打ち上がる色とりどりの花火と、河川敷に響く「ドーン」という大きな音を楽しみ、歓声と拍手を送った。
メッセージ花火では、156人が協賛した「全国ヤマノススメファン一同」が「ヤマノススメをきっかけに飯能を好きになった」などとメッセージを贈り、音楽に合わせた演出で会場を盛り上げた。茨城県から来た40代の会社員は「2015年から(ヤマノススメの)ファン。花火はやれなくなるのかと思っていたので、飯能市や市民の方のおかげ。ファンの思い入れがある花火で、心待ちにしていた」と思いを語った。