埼玉新聞

 

大宮駅東口エリアの「大宮門街」4月オープン、商業施設も入る 地下3階、地上18階そびえる“けん引役”

  • 路地道をイメージして、横に読むと「大宮」、縦に読むと「大門」の地名を組み込んだ「大宮門街」のロゴマーク

  • 複合施設「大宮門街」のイメージ画像(大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合提供)

 「大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合」は11日、中央デパート跡地に再開発を進めている複合施設の名称について、「大宮門街(かどまち)」に決定したと発表し、ロゴマークを公表した。同施設はさいたま市大宮区の大宮駅東口地区で初めての再開発事業。オフィスや商業施設、銀行のほか、市民会館おおみやなどが入居し、来年4月にオープンする。

 名称は東日本の玄関口となる大宮駅東口から、氷川神社の参道に続く「門」としての役目を持つことから命名。氷川神社の門前町、中山道の宿場町として発展した大門に誕生し、施設自体が一つの「街」のような存在になることを期待しているという。

 ロゴマークは大宮の街の特徴である路地道を視覚的に表現し、横に読むと「大宮」、縦に読むと「大門」という二つの地名を組み合わせた。ブランドコンセプトは「ゆきあうカド 人つなぐマチ」。

 1966年にオープンした中央デパートが、2017年に再開発のため営業を終了した。大宮門街は18年3月から建設が始まり、今月末に竣工(しゅんこう)する予定。建物は地下3階、地上18階の延べ床面積約8万2千平方メートル。免震構造で72時間対応の非常用発電機など防災機能を有し、市民会館おおみやは災害時の帰宅困難者の一時滞在施設となる。1階に「門街広場」、1~6階に商業施設「門街WEST」「門街EAST」、4~9階に市民会館おおみや、10~18階にオフィス「大宮門街SQUARE」が入る。

 大宮駅東口エリアの再開発事業がほとんど進まない中で、担当者は「大宮門街はエリアで初めての再開発事業。東日本の対流拠点の礎となり、大宮駅東口周辺地域の再開発をけん引する施設にしていきたい」としている。

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