島根県隠岐の島町で14日、伝統行事「隠岐古典相撲大会」が12年ぶりに開かれた。2回の取組で先に1勝した側が次戦で相手に勝ちを譲るのが特徴。慶事を祝うためのもので、今回は町合併20周年を記念して開催した。200人以上の町民が力士として参加。15日昼まで徹夜で取り組む。
土俵に力士が登場すると大きな拍手が会場に鳴り響いた。
主催者によると、大会は江戸時代に起源があるとされる。人間関係に禍根を残さないため、取組は1勝1敗で終わる。1960年代に島内の若者が減って一時途絶えたが、72年に有志の住民らが「相撲を再び盛んにして村おこしをしたい」と復活させた。