埼玉新聞

 

乳児を殺害した母逮捕…浴槽で出産、湯から出さず 同居男性との子「知らなかった」 実家に別の乳児遺体が

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 川越市の自宅などに乳児の遺体2体を遺棄したとして女が逮捕された事件で、県警捜査1課と川越署の特別捜査班は13日、うち1人を殺害したとして、殺人の疑いで、川越市大塚2丁目、無職の女(26)=死体遺棄罪で起訴=を再逮捕した。容疑を認め、「産んでも育てられない。育てる覚悟がつかなかった」と供述しているという。

 再逮捕容疑は8月11日午前2時ごろ、自宅アパート一室で、男の乳児を殺害した疑い。

 同課によると、女はお湯をはった浴槽の中で出産。そのまま引き上げずに殺害したとみられる。司法解剖の結果、目立った外傷はなく死因は不詳だったが、溺死した疑いがあるという。その後、死亡した乳児をプラスチックケースの中に入れてクローゼット内に遺棄した。

 死亡したのは同居していた20代男性との間の実子と判明。男性は女の妊娠を知っていたが、出産したことは知らなかったという。

 県警は9月2日、死体遺棄容疑で女を逮捕。同月22日には、春日部市の実家にも別の乳児の遺体を遺棄したとして、同容疑で再逮捕した。その後の本人の供述や専門家への意見聴取などから、自宅に遺棄した乳児を殺害したと特定した。

 女は実家に遺棄した乳児も同様の方法で殺害したことをほのめかしており、県警が詳しく調べる。

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