埼玉新聞

 

「なぜ」問い続けた9年 納得のいく理由が分からないまま、喪失感と闘う 妻子3人を失った男性 情報発信の必要性を訴え

  • 左から次女春花さん、妻美和子さん、長女美咲さんの遺影に手を合わせる加藤裕希さん=6日午後、熊谷市

    左から次女春花さん、妻美和子さん、長女美咲さんの遺影に手を合わせる加藤裕希さん=6日午後、熊谷市

  • 左から次女春花さん、妻美和子さん、長女美咲さんの遺影に手を合わせる加藤裕希さん=6日午後、熊谷市

 2015年9月、熊谷市でペルー国籍の男(39)=強盗殺人罪などで無期懲役=に男女6人が殺害された事件から16日で9年。妻子3人を殺害された遺族の加藤裕希さん(51)は、県警が事件直前に不審者の逃走を住民に知らせなかったなどとして、県(県警)を相手取り国家賠償請求訴訟を提起したが、昨年6月の控訴審判決は一審を支持し訴えを退けた。「なぜ情報発信がなかったのか」。今でも納得のいく理由が分からないまま、最愛の家族を亡くした喪失感と闘っている。

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