暴走族リーダーら交差点で「渦巻き走行」、「違反者狩り」で脅し取った現金を暴力団に渡す…全員逮捕
2021/10/15/00:00
神川町の商業施設で男性(21)に因縁をつけて現金20万円を脅し取ったり、その一部を譲り受けるなどしたとして、県警少年捜査課、捜査4課、交通捜査課、本庄署、児玉署は14日までに、恐喝と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで、暴力団組員や暴走族のメンバーらを逮捕。暴走族メンバーらが関わった傷害事件や道交法違反(共同危険行為)事件など他3件を確認し、発表した。
恐喝容疑で逮捕されたのは、指定暴力団稲川会傘下組織組員で無職の男(23)=上里町、同罪で起訴=と上里町に住む高校2年の少年(16)=同容疑などで家裁送致=ら3人。逮捕容疑は7月26~27日、上里町の商業施設で、男性(21)が乗るバイクのナンバーの取り付け方に因縁をつけ、現金20万円を脅し取った疑い。
また、この現金のうち10万円を譲り受けたとして、県警は組織犯罪処罰法違反容疑で、同組織組員の大工の男(23)を逮捕した。逮捕はいずれも8、9月。
高校2年の少年は本庄市周辺を拠点とする暴走族のリーダー格で、15~16人で活動。バイクで交差点をぐるぐる回る「渦巻き走行」と呼ばれる危険行為をしたり、他人のバイクに因縁をつける「違反者狩り」などの行為をしていた。組員の男らは暴走族の後ろ盾となっていたという。