異変…帰ろうとした女性銀行員、男性客に声かけられる「言われて来た」 勤務する店舗の敷地内で 女性が直感で通報、詐欺阻止に成功「だまされてしまうのが心苦しくて」
2024/09/17/13:49
特殊詐欺を未然に防いだとして、埼玉県警杉戸署は12日、埼玉りそな銀行杉戸支店の田辺由希子さん(53)、埼玉縣信用金庫杉戸支店宮代支店の伊藤勇気さん(34)、西形果夏子さん(29)の3人に感謝状を贈呈した。
同署などによると、田辺さんは7月8日午後7時20分ごろ、帰宅しようとしていたところ、店舗敷地内で80代男性から「医療費の還付があると言われて来た」などと声をかけられた。詐欺を疑った田辺さんは、男性にATMの操作を行わないように指示し、同署へホットライン通報した。
伊藤さんと西形さんは8月13日午後2時20分ごろ、他の客から「携帯電話で通話しながら店舗内のATMを操作している男性がいる」と聞き、男性の操作を中断させた。振り込み理由を聞くと「インターネット利用料の未納があるとメールが来たので、振り込みに来た」などと男性が話したことから詐欺を疑い、上司が同署へホットライン通報した。
感謝状贈呈式に参加した田辺さんは「(客が)だまされてしまうのが心苦しく積極的に注意喚起している」と話した。伊藤さんは「違和感を感じたら手続きを終わらせず、じっくり検証している。防げて良かった」と安堵(あんど)していた。
竹村久署長は「被害防止の最後のとりで。引き続き高齢者の財産を守ってほしい」と述べた。