埼玉新聞

 

家出願望の女子高生を誘い出す…元弁護士に求刑3年 自宅に泊め裸を動画撮影 弁護側は猶予刑求める/地裁

  • さいたま地方裁判所=さいたま市浦和区高砂

 会員制交流サイト(SNS)で知り合った10代の女子高校生を自宅に泊めたとして、未成年者誘拐などの罪に問われた、元弁護士(29)=千葉県松戸市=の初公判が15日、さいたま地裁(片多康裁判官)で開かれ、元弁護士は「間違いないです」と起訴内容を認めた。検察側は懲役3年を求刑、弁護側は執行猶予付きの判決を求め即日結審した。判決は11月5日に言い渡される。

 検察側は冒頭陳述で、元弁護士が少女の親権者に無断で自宅に連れて行ったと指摘。論告では、少女の年齢を明確に認識したにもかかわらず誘拐して裸の動画を撮影するなどしており、「ゆがんだ性的欲望に基づいて行われたことは明らか。再犯の恐れがあると認められる」と述べた。弁護側は少女には判断能力があり、性行為については「暴行や脅迫はしていない。合意があった」と主張した。

 起訴状などによると、元弁護士は家出願望のあった少女を「大丈夫ですか?力になれたらうれしいです」などと誘い出し、6月9~13日に都内の当時の自宅に寝泊まりさせるなどした上で、少女の裸を小型カメラで動画撮影したり、同12日には栃木県内の露天風呂で男女2人の裸を持っていたスマートフォンで撮影したなどとされる。

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