埼玉新聞

 

ポケベルが爆発、負傷2800人 ヒズボラを標的、9人死亡

  •  17日、レバノンの首都ベイルートで、通信機器の爆発により負傷し病院に運ばれる男性(AP=共同)

     17日、レバノンの首都ベイルートで、通信機器の爆発により負傷し病院に運ばれる男性(AP=共同)

  •  17日、レバノンで相次いだ通信機器の爆発により負傷者が搬送された首都ベイルートの病院(AP=共同)

     17日、レバノンで相次いだ通信機器の爆発により負傷者が搬送された首都ベイルートの病院(AP=共同)

  •  17日、レバノンの首都ベイルートで、通信機器の爆発により負傷し病院に運ばれる男性(AP=共同)
  •  17日、レバノンで相次いだ通信機器の爆発により負傷者が搬送された首都ベイルートの病院(AP=共同)

 【エルサレム共同】レバノンの首都ベイルート郊外など各地で17日、親イラン民兵組織ヒズボラ戦闘員らが使用する小型の通信機器が相次いで爆発した。アビアド保健相によると子どもを含む9人が死亡、約2800人が負傷した。通信機器は「ポケットベル(ポケベル)」型で、ヒズボラが数カ月前に持ち込んだとみられる。レバノン外務省は「イスラエルのサイバー攻撃」と非難。ヒズボラは報復を宣言した。

 ヒズボラは昨年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始後、イスラエル軍と戦うイスラム組織ハマスに連帯を表明。イスラエルとの国境地帯でイスラエル軍と交戦を続けている。今回の爆発を受け、双方の交戦激化につながる恐れがある。

 ロイター通信などによると、爆発はヒズボラが影響力を持つベイルート南部やベカー高原を中心に約1時間にわたり発生。ヒズボラはイスラエルの通信傍受や追跡を警戒して携帯電話の使用を制限し、代わりに爆発した通信機器を使っていたという。通信機器を持ち歩いていた人のポケットや手の中などで爆発した。

ツイート シェア シェア