埼玉新聞

 

【シネマの花道(3)】寄る辺なき時代に、居場所を求めて 「愛に乱暴」「ナミビアの砂漠」

  • (C)吉田修一/新潮社(C)2024「愛に乱暴」製作委員会

    (C)吉田修一/新潮社(C)2024「愛に乱暴」製作委員会

  • (C)吉田修一/新潮社(C)2024「愛に乱暴」製作委員会

    (C)吉田修一/新潮社(C)2024「愛に乱暴」製作委員会

  • (C)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

    (C)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

  • (C)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

    (C)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

  • (C)吉田修一/新潮社(C)2024「愛に乱暴」製作委員会
  • (C)吉田修一/新潮社(C)2024「愛に乱暴」製作委員会
  • (C)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
  • (C)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

 家庭だったり、職場や学校だったり。もっと大きく言えば国家だったり宗教、性別、価値観だったり。人は何かしらの属性を持ち、何かに所属して生きている。人間が社会的生き物であるゆえんだと思うが、社会が複雑化し価値観が多様化するにつれ、その存在基盤が揺らいでいるような気もする。居場所を求めて寄る辺なき時代を漂流する女性を、いま最も勢いのある俳優たちが演じている。

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