埼玉新聞

 

慌てぶりが異常…いつもの女性客、郵便局ATMで電話 女性局長すぐ声掛け、直感で詐欺阻止「裁判になる」

  • 左から斎藤克也署長、小林さだ子局長、吉田友子さん=小川署

 特殊詐欺を未然に防いだとして、小川署は、小川町の小川腰越郵便局(小林さだ子局長)に感謝状を贈った。

 同署などによると、9月21日午後、同局を訪れた女性(70代)が電話しながら現金自動預払機(ATM)を操作していたが、手間取っている様子なので、小林局長(53)が対応したところ、女性は「アプリの使用料金が未払いで、午後3時までに払わないと裁判を起こすと言われた」などと話し、49万9千円を支払うように指示されていた。いつも来る女性で、普段と違う慌てぶりや、話の内容などから特殊詐欺を疑い、同署に通報した。署員が駆け付けるまで、窓口係の吉田友子さん(52)が女性の対応をした。

 斎藤克也署長から「(詐欺)被害を未然に防いでもらい感謝します」との言葉を掛けられた2人は、感謝状を手に「これからも連携して防いでいきたい」「お客さんの財産が守れて、良かった」と笑みを浮かべた。

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