【モスクワ共同】ロシア農業監督庁のダンクベルト長官は18日、昨年8月に始まった東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関し、日本周辺海域の魚は「安全だ」と述べた一方、昨年10月からの日本産水産物の輸入制限は続けると表明した。タス通信などが報じた。
処理水を巡っては、ロシア科学アカデミー極東支部の太平洋海洋学研究所が今年8月下旬、日本海やオホーツク海、日本東岸の太平洋で2022~24年に採取した海水の調査結果として、海水に含まれる放射性物質トリチウムの量は基準値を大幅に下回ったと発表。極東で漁獲される水産物に「危険性はない」と結論付けた。