埼玉新聞

 

<衆院選>乗車したままラジオで演説聞く 密を避ける集会、埼玉11区で「ドライブイン」形式の出陣式

  • 車内の有権者に演説する立候補者=19日午後6時20分ごろ、秩父ミューズパーク(画像の一部を加工しています)

 新型コロナウイルスが影を落とし続ける中、衆院選が19日公示された。「経済を盛り上げてほしい」「市民に寄り添って」。各党首の第一声や候補者の訴えに耳を傾けた人々は、逼迫(ひっぱく)する暮らしの回復を期待する。山積みの課題を前に、与党は新政権の審判を仰ぎ、野党はかじ取りを担えるかが問われる。未来のための一票は誰に―。12日間の論戦が始まった。

 秩父市と小鹿野町にまたがる秩父ミューズパークの駐車場で19日午後6時から、有権者が車に乗車したままFMラジオの電波を通して演説を聞く「ドライブイン」形式の出陣式が行われた。コロナ禍で大規模集会が開けないことから、11区の立候補者が密を避ける取り組みとして行った。

 ラジオ放送は、半径約100メートル圏内で聞き取ることができる微弱の電波を使用。会場には約180台の車が集まり、参加者たちは駐車場内で指定された周波数に合わせ、トラックの荷台の上でマイクを握る立候補者に熱い視線を送りながら、流れる音声に耳を傾けた。

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