政府は20日の閣議で、佐官級の自衛官らの定年年齢を10月から1歳ずつ引き上げると決定した。厳しい採用状況が続く自衛官の処遇改善の一環。木原稔防衛相は記者会見で「知識、技能、経験等を豊富に備えた人材の一層の有効活用を図る」と強調した。
定年年齢を引き上げるのは1~3佐と2、3曹。現在は1佐が57歳で、2、3佐が56歳、2、3曹が54歳となっている。昨年10月には1尉~1曹の定年年齢をそれぞれ1歳引き上げた。
防衛省は部隊の精強性を維持するため、多くが50代半ばで退職する「若年定年制」を採用している。