埼玉新聞

 

とにかく急かされている客…セブン店員、声掛けて7回目の詐欺阻止 詐欺でなくても声掛け続ける姿に称賛

  • 狭山署の真野益夫署長(左)から感謝状を受け取った馬場博章さん=8日午後、狭山署

 狭山署は8日、還付金詐欺を未然に防いだとして、セブンイレブン入間下藤沢店オーナーの馬場博章さん(47)に感謝状を贈呈した。

 同署によると馬場さんは9月17日午後2時ごろ、入間市に住む60代の女性が携帯電話で通話しながら店舗に設置された現金自動預払機(ATM)を操作していたことを不審に思い声を掛けたところ、女性が「市役所から電話があり、保険金の受け取りに来た」と答えたため、還付金詐欺を疑い警察へ通報し、被害を防いだ。

 馬場さんはこれまでにも架空請求詐欺などを過去6回、未然に防ぎ今回で7回目。被害に遭っている人の特徴として、「とにかく急がされている。手にメモを持っていることが多い」と馬場さんは話し、「店を利用していただく方にお金をだまし取られる悔しい思いをしてほしくない。声掛けをして間違った結果になることもあるが、続けるように心掛けている」と話していた。

 同署の真野益夫署長は「これまで未然に防いでいただいたのは、馬場さんの防犯意識の高さと店員の皆さんに防犯教育をしている結果」とたたえていた。

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