埼玉新聞

 

<新型コロナ>緩むと必ずリスク上昇…埼玉3人感染1人死亡、時短解除も「状況悪化したらすぐ新たな措置」

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは25日、新型コロナウイルスに感染していた80代1人が死亡、新たに3人の感染を確認したと発表した。2日連続で今年最少を更新し、4人を下回るのは昨年6月ぶり。新規感染者の内訳は県発表が3人、さいたま市0人、川口市0人、川越市0人、越谷市0人。

 これまでに確認された感染者は11万5534人(チャーター便帰国者含む)、死者は1037人(25日午後6時現在)。

 25日午後9時時点の重症者は23人、感染者の入院は92人、宿泊療養28人、自宅療養49人、退院・療養終了は11万4323人。

 県によると、県管轄では80代の女性1人が死亡した。感染の詳細が判明したのは前日午後判明分を含め、10~20代の男女2人だった。

 さいたま市によると、新規公表件数が0人となったのは昨年10月11日以来、約1年ぶり。

■「全面解除でない、引き続き注意を」大野知事

 新型コロナウイルス感染拡大防止の段階的緩和措置が24日で解除されたことを受け、大野元裕知事は25日、記者団に「仮に状況が悪くなるときは直ちに、新たな措置をお願いすることもあり得る。今の経済、社会活動が続けられるようルールをしっかり守っていただきたい。これは全面解除ではない」と引き続きの注意を呼び掛けた。

 県内では25日から、飲食店に対する時短営業要請などを終了。感染防止と社会経済活動両立のため、引き続き感染防止徹底を呼び掛ける。

 知事は「時短要請解除と同時に、リバウンドしないよう、基本的感染予防対策をしっかり行っていただく。専門家からは、お願いを緩めればそれだけリスクは必ず高まると言われている」とも指摘。今後の再拡大の可能性も視野に、慎重な対応が必要とした。

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