もて遊ぶつもりなくて…人気ロックバンド元メンバー、女性触ろうとしたが「一瞬触って逃げる意図しかない」
2021/10/26/00:00
朝霞市の路上で女性の体を触ろうとしたとして、強制わいせつ未遂の罪に問われた、解散した人気ロックバンド「ヒステリック・ブルー」の元メンバーで自営業の男(42)の論告求刑公判が25日、さいたま地裁(任介辰哉裁判官)で開かれた。検察側は懲役1年6月を求刑し、弁護側は県迷惑防止条例違反で罰金刑が相当とし、強制わいせつ未遂罪が成立する場合は執行猶予付きの判決を求めて結審した。判決は11月24日に言い渡される。
検察側は論告で、男が貴重品の入った自身のハンドバッグなどを路上に置き犯行に及んだ行為について、「両手を使える状況にしたことは犯行を確実に実行する意欲の表れ。性的な意味合いがあるのは明白」とし、「強制わいせつ行為に該当する」と主張した。弁護側は「一瞬だけ触って逃げる意図しかなく、もて遊ぶ意図はなかった」と説明。男が自首したことや示談金を払い、女性と示談が成立している点も強調した。
起訴状などによると、男は昨年7月6日午前2時10分ごろ、朝霞市の路上で20代女性の背後から口を左手でふさぎ、服の上から右手で胸を触ろうとしたが、女性に抵抗されたため、目的を達成できなかったとされる。