拳銃5丁と散弾銃、実弾など隠し持つ 容疑の男逮捕 大麻所持の疑い浮上、自宅を捜索し発見/県警
2019/04/19/00:00
自宅に拳銃5丁と散弾銃1丁、実弾などを隠し持っていたとして、埼玉県警組織犯罪総合対策本部(薬物銃器対策課)と越谷署は18日までに、銃刀法違反(複数所持など)と火薬類取締法違反(所持)、大麻取締法違反(所持)の疑いで、川口市東領家、建設作業員の男(50)を逮捕し、さいたま地検に送検した。
逮捕容疑は3月26日、自宅で拳銃5丁と散弾銃1丁、実弾69個、散弾32個を所持した疑い。また、同日、自宅で大麻約0・73グラムを所持した疑い。県警は銃刀法違反容疑の認否を明らかにしていない。大麻取締法違反容疑については「覚えていない。分からない」と否認しているという。
同課によると、押収された拳銃5丁の内訳は、フィリピン製の38口径回転弾倉式拳銃2丁、口径9ミリの自動装てん式拳銃2丁、改造されたとみられる箱型拳銃1丁(縦4センチ、横12センチ、厚さ1センチ)。散弾銃は水平二連式の全長75センチで、県公安委員会の許可を得ていなかった。いずれも殺傷能力があり、新品ではないが、過去に事件などで使用された形跡はないという。実弾は装てんしていなかった。
男に関して覚せい剤取締法違反容疑が浮上し、自宅を捜索したところ、拳銃などが見つかったという。県警は3月26日、銃刀法違反容疑などで、男を現行犯逮捕。16日に大麻取締法違反容疑で再逮捕していた。県警は拳銃などの入手元や隠し持っていた経緯について調べている。
同課によると、県内でこれだけ複数の拳銃が一度に押収されるのは珍しいという。
県警が昨年1年間に押収した銃器は前年より2丁少ない17丁で、押収数は全国5位だった。うち8丁が暴力団の管理下にあるものだった。発砲事件は2年連続でなかった。